【書評:ビジネス本】超訳 孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール

「ビジネス孫子の決定版」

「孫子はどこがすごいのか」

それは”きれいごと”ではなく、極めて現実的な「人間の本性「戦いに勝つ方法」「賢い生き方」を説くところだ。例えば孫子は、「人間関係は持ちつ持たれつ」なんて甘っちょろいことを言わない。「自分が徹底的に優位に立って思うように事を運べ」と教える。この世界最高の「戦略書」の知恵は、そのまま「実学」として、日々の仕事、人生に生かせる―——著者

プレゼン

この本が気になったあなたは、仕事で何か問題を抱えたままになっているかもしれません!

例えば。

「思いどうりに事が運ばない」

「頑張っているけど結果が出ない」

「人間関係が難しい」

「うまく部下をまとめられない」

「得意先にうまくアテンドできない」

「ライバルに勝てない」

「そもそもどうすればいいかわからない」

一例ですが、このような問題は社会にでればずっと付きまといます。
そして都度立ち止まったり、迷ったり、方向(目的)を見失うこともあるかもしれません。

自慢になりませんが、私はもがきあがいて今まで生きてきたのでわかります。

ですが考えても、出来ないものは出来ない!と諦めていませんか?

開き直って良くなるなら、私もそうしてとっくに楽になれていたと思います。

でも諦めて、打開策が生まれないと前に進めないし、むしろ状況は悪くなる一方ですよね。

じゃぁ、どうすればいいの?

そんな方に藁をもすがる思いで、一度この本を読まれることをオススメします。

この書籍は以前紹介した「孫子の兵法がわかる本」とは解釈の方向性が少し異なります。

一言でいうと「ビジネスに特化」した内容になっています。

働く今の環境や待遇を何とか良くしたい!と願っているビジネスパーソンの方に寄り添う一冊です。

今のビジネススキルやヒューマンスキルをあげるヒントがいくつも見つかるはずです!

著者紹介

1942年東京生まれ。東洋思想研究科。日本大学芸術学部卒業後、日本映画新社社員。
新進の記録映画監督として活躍中、25歳のときにタイ国で重症を負い、生死の境で「老子」と出会う。
以後、中国古典思想研究に従事。
1972年株式会社イメージプラン創業、代表取締役社長を務める。
東洋リーダーシップ論を核に置き、2000社にわたる企業変革指導を行う。
企業、官公庁、地方自治体、教育機関など全国各地で講演講義を続け、1万名を超える社会人教育の実績を持つ。
東洋思想をベースとした、仕事論、生き方論の第一人者である。
著書に『超訳 老子の言葉「穏やかに」「したたかに」「生きる極意」』『超訳 論語「人生巧者」はみな孔子に学ぶ』(以上、三笠書房《知性生き方文庫》など多数がある。

書籍情報

著者——田口佳史(たぐち・よしふみ)
発行者——押鐘太陽
発行所——株式会社三笠書房
印刷——誠宏印刷
製本——若林製本工場

発売日2021/1/15

本の概要

  • 【はじめに】「孫子の兵法」は、現代のビジネスパーソン必読の”実益書”
  • 【第一講:計編】最後に勝つ人は「この戦い方」を知っている
  • 【第二講:作戦編】これからの時代を生き抜くための「武器」をもて
  • 【第三講:謀攻編】「戦わずして勝て」——それが「孫子」の鉄則
  • 【第四講:形編】思い通りにならない状況をいかに突破するか
  • 【第五講:勢編】結局、一番強いのは「勢いに乗ってる人」
  • 【第六講:虚実編】「主導権」を握って、ライバルを圧倒する
  • 【第七講:軍争編】頭を使った、「急がば回れ」の目標達成法
  • 【第八講:九変編】いつ、何が起きても「動じない人」になる極意
  • 【第九講:行軍編】勝者と敗者を分ける「人生行路の歩き方」
  • 【第十講:地形編】「自分の置かれた状況」の正しい見極め方
  • 【第十一講:九地編】勝利をより確実にするための「心の整理術」
  • 【第十二講:火攻編】自分の「評価」「印象」を高めるテクニック
  • 【第十三講:用間編】孫子が教える「制度の高い情報の集め方
  • 【書き下し文一覧】

以上の構成——269ページ。

気になる目次はありましたか?
【第十二章:火攻編】なんかは、働いていれば誰もが気になる項目ですね。

皆さんも知っている、”戦わずして勝つ”これは孫子の一つの名言ですね!
私は読んでいて、どれも捨てがたい内容ばかりでしたので、名言だらけですがw


おっ!と「素直に納得」あっ!と「自分の得意分野だ」なんて教えも見つかります!
反対に(全然意識できてないな)っていう弱点も見つかると思います。
それを自分なりに修正していく過程を、是非読みながら楽しんで見てください^^

3POINT(感想、きづき、読後の行動)

【POINT:1】感想

書きたりないくらいのマーキングが本にしてあるのですが^_^;
読んでて気になった一部を少しだけ紹介します。

参考までに見ていただければと思います!

「人間関係は持ちつ持たれつなんて甘っちょろいことを言わない」
この言葉は身に沁みました、結果はどうあれ私は甘っちょろいところがありますので(汗)
きれいごとで終らない、もっと実益を考えて動くことを考えされられます!

「人生はなめてはいけない」
自分を戒めて、侮らずに今この時間を緊張感を持って過ごせということですが、はっきり言ってなめなめの床ペロ状態ですので、これもグサッときた言葉です。

「バカになれる人になる」
私は決して賢くはないです。でもあえて言わしてください、これは私の得意分野でした。
「謙虚」に振る舞い、相手の警戒心を緩めて本音を聞く、近づく。
実践経験もあるので、親近感が湧いた戦術ですね!

【POINT:2】きづき

どの項目を読んでも、現代社会にすべてマッチしています。
13編のテンプレで応用から発展まですべてカバーします。使いこなせた孫武ただものじゃない!

読んでて気づいたのは、「水」のイメージかな。
あらゆる状況に効率よく自分を流す!時に激しく時に穏やかに。
無理なく勝利へと流れ導くための詐術!
勝つための導線の張り巡らしかたを孫子は教えたいんですよ。

水といえば、竈門炭次郎も言ってませんか?

「見えたっ、ツキの糸!」ってね!

まぁ累に出会ったあの状況なら、まず離れて状況整理と情報収集を優先すべき。
相手の能力も規模もまだ分からないのに突然声かけて挑んじゃだめよ!
しっかり計算して勝敗の確率を出さなきゃ…自信が凄いから突っ込む炭次郎。(それビジネスでは一番やったらあかん)
アニメだから勇猛果敢なのはかっこいいし、それでいいんだけど^^
孫子はこんな、甚大な損害を出してのまぐれな勝ち方を進めない。

現実のビジネスではそうはいかないのだよ…

感情で動いた報いに危うく、鬼退治というビジネスが失敗に終わるところでしたよ、もん次郎…

【POINT:3】読後

このビジネス書を読んで、スッキリしたことが多い。
逆に課題ができてチャレンジしよ!っていう気にもさせてくれました。

普段抱えている問題とリンクするので、覚えて実用するのは苦じゃないと思います!
太字だけを読んだ後、その意味を読むだけでもかなり変化はあるでしょうね。

「孫子の兵法」がわかる本

こちらもまた少し違がった視点から要約されていますので、おすすめですよ!

まとめ

ビジネス書も読んでてほんとに学びがたくさんあります!

超訳 孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール

難しく捉えがちですが、ほんとにサクッと読めて理解できる一冊です。

ビジネスシーンに絞った、説明と経験談がギュッと詰まってます。
自分の境遇に似たシチュエーションで話が展開されててわかりやすいです。
面白いほど、自身に絡まった糸がほどけるような感覚があります。

より身近な問題解決にすぐに役立つと思うので、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか^^

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!またなん(=゚ω゚)ノ

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