【書評:ビジネス本】孫氏の兵法がわかる本 (守屋 洋)

「駆け引き」「段取り」「競争」…に圧倒的に強くなる!

時代を超えて、成功者たちに読み継がれ、今なお絶大な影響力を持つ名著!

『孫子』は、合理的な思考を積み重ねる事にとって勝負に内在する法則性を取り出すことに成功している。しかもその考えはあくまで柔軟であって、どこにも無理がない。2500年後の現代でも、そのまま応用できることばかりだ。ある意味で、人生もまた戦いである。深手を負ったり、苦境に突き落とされることもあるはずである。そんな苦境をどう乗り切るか。『孫子』を読むことによって、いくつもの貴重なヒントをくみ取ることが出来るに違いない。

自己紹介

今の現代社会は、多様性を認め合うという流れに進んでいます!
聞こえはいいですが、私はある意味で人類同士の戦いなのかもしれないと感じてます。

認め合う、分かり合うには少なからず衝突も必要ですからね。

人間関係で自分を押し殺し、相手のペースにばかりハマってしまう時ってありませんか?
それが原因で、なんだか自分が損ばかりしているなって思うときもありますよね。

いい人間関係を気づいてたと思っていても、あっさり騙されたり、裏切られたり。
よくよく考えれば、騙されるこちらにも責任があったりするのですが、悔しいですよね

対してビジネスシーンでは、より多くの人、モノ、金を巻き込みます。
その責任から、甘いことを言っていられない状況も多々あります。
絶対に負けられない課題も降りかかってきます。

大局で「出来なかった」「わからない」では利益が掴めません。準備が足りていなかった苦い経験もあります。

孫子の兵法は兵法書ではありますが、ビジネスに使える戦術や戦略ばかりです。
読むことで、今のノウハウに良い刺激を与えてくれます。

一度読めば、今ある考え方を更にバージョンアップしてくれることでしょう。

効果はビジネスにだけだと思われがちですが、これからの複雑社会と人間関係にも応用できます。
もっと言えば、孫子の兵法は生き方の道標にすらなるでしょう。

今よりも、「豊かな人生」や「勝ちの人生」を歩みたいと思っている方にオススメです!
私のように、自分を再構築するきっかけ作りに読んでみるのもオススメします。

著書のプロフィール

【著書紹介】
守屋 洋 (もりや・ひろし)

1932年、宮城県生まれ。

東京都立大学中国文学修士課程修了。

現在、中国文化の第一人者として著述、講演等で活躍中。
研究のための学問ではなく、現代社会の中で中国古典の知恵がどう生かされているかを語り、難解になりがちな中国古典を平易な語り口でわかりやすく説く。
SBI大学院で経営者・リーダー向けに中国古典の講義を続けるなど、幅広く支持されている。
主な著書に、『中国古典「一日一話」『孫子の兵法「兵法三十六計」「韓非子」を見よ!』(以上、三笠書房)、『世界最高の人生指南書 論語』(SBクリエイティブ)、『リーダーに絶対役立つ韓非子』(PHP研究所)、『中国史に学ぶ「将の器』の磨き方』(ロングセラーズ、)『ビジネスに効く教養としての中国古典』(プレジデント社)など多数がある。

中国古典の解釈を、ここまで分かりやすく説明されているのは非常に助かります。
読みやすくて理解もしやすい、誰にでも読めて充実した内容となっています。

本の概要

  • 【はじめに】:兵法を超えた、現代人必読の「人生戦略」の書。
  • 【序章】:『孫子』はどこがすごいのか?
  • 【第一章・始計編】:勝者と敗者を分ける、六つの分岐点
  • 【第二章・作戦編】:「勝者の見切り」をどこでつけるか?
  • 【第三章・謀攻編】:「賢明な勝ち方」とは?「利口な敗北」とは?
  • 【第四章:軍形編】:勝利を引き寄せる態勢のととのえ方
  • 【第五章:兵勢編】:「勝負の流れ」にどうのるか
  • 【第六章:虚実編】:相手の隙をつき、主導権を握る法
  • 【第七章:軍争編】:この”駆け引き″の出来る者が勝つ
  • 【第八章:九変編】:”通ってはならない道” ”攻めてはならない城”
  • 【第九章:行軍編】:敵情を読み、人心をつかむ
  • 【第十章:地形編】:”自分の立場”を検討せよ
  • 【第十一章:九地編】:窮地でこそ活路は開ける
  • 【第十二章:火攻編】:”一時の怒り”は墓穴を掘る
  • 【第十三章:用間編】:最後の決め手はこの情報量にある

内容は269ページで構成されております。
三国志で実際の話しから展開されていたり、孫子を現代社会に落とし込んでの説明などで、身近に感じやすいです。

きちんとしたプロセスで話が進み実用するにも分かりやすくてグッド!

孫子の兵法って「孫武」という将軍がまとめあげたものなんですね。
孫武、気になりますよね!

3POINT (感想:きづき:読後)

【POINT:1】感想

孫子の兵法を読んでみて、自分には足りないものがたくさんあると思い知らされました。
私は色々な判断が論理的なアルゴリズムよりも直感的なヒューリスティックに頼ることが多かったですから、素早さこそありましたが、結果無理が生じた戦い方をしてきたんだなとしみじみ。
改善策が生まれてきました。

現代は、働き方改革やコンプライアンス重視やハラスメント問題などの制約だらけ。
勇戦敢闘で負けが確定しても、当たって砕けろ!ダメで元々!なんて日本の古き良き戦い方は通用しない世になってきている中で、孫子の兵法は負けがあるなら逃げてもいい勝つためには敗北も必要と説いています。戦術と戦略をしっかり立てて最後に勝てればいいんです。これって今の世の中の動きに似てませんか?

全てに無駄なく効率的に取り組む考え方や姿勢は、読んでいて真似したくなるようなものばかりでした!

【POINT:2】きづき

グローバル社会で戦う土俵が広くなったことで、孫子の兵法はより役に立つ指南書になっていると思います。
体当たり的な仕事や人間関係の構築はもはや破滅を生むんです、それをうまく避けて勝ちに行く方法を孫子は見事に説いています。

2500年も前の戦術指南書が今の現代社会にこそ、その真価を発揮する。

そもそも中国は土地が広大で、その昔からグローバルな戦い方を学び知っていたんだと気づきました。
その孫子の知恵を学んで使うことは大いに自分を昇華してくれることでしょう!

【POINT:3】読後

考え方にかなり影響をうけたみたいで、今すぐにでも実践したいところです!

いままでの自分の失敗なんかも見つめるいい機会になりましたし、これからの新しい自分を作っていく礎になりました!
手元に置いておいて、フッと見れる内容なのでちょくちょく読み返してます^^
また熟読するのにも事欠きませんので、意味を問い何度でも読める学びの書籍と思っています!

できれば子供も頃から知っていたかったな(苦笑)

こちらもオススメなので、気になった方はクリック!

超訳 孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール

まとめ

読みやすい、理解しやすい、実践で使える。ということで、ビジネスパーソンの方には勿論、プライベートでも使える内容になっているので、是非一度読んでみてはいかがでしょうか?^^

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。またなん(*^▽^*)

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