【釣り】はじめてのアジング

厳密に言えば釣りをするのは初めてじゃない。当時、私が小学生5年で6メートルの延べ竿で挑戦させられたのは今でもはっきり覚えがある。
当時は一本釣りで五目釣りをよくしたものだ。
アジやグレなんかを釣っては(たった二目じゃないか)それを刺身にしたり煮付けてもらって食べていた。
今思えばそれが魚を食べるのが好きになった原点なのかもしれない。

まぁそんな幼少期もあったが、釣りはそれ以来20数年やっていなかった。
なんでやらなかったって?単純に父親は釣りバカなのである。釣りの事になるとマジンガー釣ーなのである。
その志についていけなかった。

頑固で無口な父親が熱心に、私の仕掛けを作ったり、ラインがお祭りになるとほどいてくれたのを覚えている。
釣りバカと罵っておきながら、その不器用な優しさは伝わっていた。
ただ竿先一点見つめる事、静かにすること、これは子供の私には窮屈で退屈に感じた。これが尾を引いてやらなくなっていった原因であろう。
釣れた時は嬉しかったが、素直に喜べなかったんだ。

じゃぁなぜ今頃釣りを始めようと思ったのか?これは父親に親孝行をするという事が発端。
実際父はどうおもっているのか、それが良い事か悪い事かすら検討もつかないが。
なにせ無言神拳の使い手なのだから。
だから私は、勝手に少しくらい父は喜んでるかな?くらいの気持ちで一緒に夜釣りへでかけるのであった。

キジハタ

釣果は昼の15時から開始して、夜の23時まででこんな感じだ。

晴れで気温は34度。ほとんど無風で暑かった。
裏の竹林から蚊が大量に発生、蚊取り線香もききゃしない、まさに「蚊のワイナリー状態や~」である。
海はベタ凪、夜にはまんまる月光蝶である。
あえて言わせてもらおう、いや言わせてくれ「分の悪い賭けは嫌いじゃない!」

そして賭けに挑んだ私の釣果は豆アジ1匹、キジハタ1匹、笑いたければ笑ってくれてかまわない。
当たりは何度かあったけど、フッキングがうまくいかず釣果は伸びなかった。か
しかし、ビギナーズラックってほんとにある。釣れなくていいと思って釣欲センサーを切っていたのが良かった。外道だが救いの一匹キジハタが釣れた、これには自分でも驚いた。

でもこれでは買ってきたワーム達と、費用対効果が合わない。
なんか悔しくて釣り。時間作って本格的にやろうと思う。。

豆アジはから揚げに、キジハタは15センチ程なので逃がしてあげた。

今回は、私がアジングで初心者ということで父も遊び半分で付き合ってくれたみたいだ。
あれだけ父の釣りバカを罵っていたが、どうやらこれ自分もあるぞ!
同じ轍は踏まないと心に誓ったはずなのに、いや蛙の子は蛙じゃないけど、改めて思い知らされた一日だった。

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